
「今回の数値はどうでしたか?」



「すごく良くなったよ。」
糖尿病治療を始めて3か月。
50代の患者さんが笑顔で答えてくれました。



「何か意識していることはあるんですか?」



「実はね。」
そう言って見せてくれたのは、1か月分の食事記録でした。
AIが栄養士になっていた



「これね、全部AI。」
食事の写真を生成AIへ送ると、
「野菜が少し足りません。」
「次の食事ではたんぱく質を増やしましょう。」
「今日は塩分が多めですね。」
そんなふうに毎回アドバイスを返してくれるそうです。
しかも、その内容を1日1ページにまとめて印刷し、診察のたびに先生へ持参。
私も見せてもらいましたが、想像以上によくまとまっていて驚きました。



「食事管理って、ここまでできるんですね。」
思わずそう言うと、



「こっち系の仕事だから、こういうの好きなんだよ。」
と笑っていました。
AIだから続けられた
話を聞いていて一番驚いたのは、無理をしている感じがなかったことです。
奥様は料理があまり得意ではないそうで、献立もAIに相談しているとのこと。
私だったら、食事にダメ出しをされたら、けんかになりそうです(笑)。



「ここまで徹底してサポートしてくれるなら、それもアリなのかもしれない。」
数字が結果を教えてくれた
もちろん、良くなった理由はAIだけではありません。
薬もきちんと飲んでいました。
でも、3か月で血糖値は正常範囲まで改善。
先生も驚いていたそうです。
私は薬剤師なので、薬の効果はもちろん大切だと思っています。
それでも今回感じたのは、薬は飲めても、食事は毎日続けなければいけないということ。
その「続ける」を支えていたのが、生成AIでした。
薬を増やす前に、生活習慣を変える。
その手助けをAIがしている。
そんな時代が、もう始まっているのかもしれません。
患者さんに教えてもらったこと
薬剤師は、患者さんへ薬や生活習慣についてお話しする立場です。
でも、この日は違いました。
生成AIの使い方を、患者さんから教えてもらった気がします。
AIは薬の代わりにはなりません。
それでも、生活習慣を変えるきっかけにはなる。
患者さんから、そんな新しい選択肢を教えてもらいました。






