空腹時に飲む薬とは?「お腹が空いたら飲む」と思っていた患者さんの話

薬の飲み方には

「食後」
「食前」
「食間」

のほかに、

「空腹時」

というものがあります。

この「空腹時」。

実は薬によって意味が違うんです。

花粉症の薬が処方されていた患者さん。

こいけ

「前回のお薬は飲めましたか?」
「今回は処方されていませんが、症状はどうでした?」

患者さん

「空腹時に飲むように言われたけど、私、お腹が空かないの。
「だから、まだ飲んでないのよ。」

「!?」

一瞬、何を言われたのか分かりませんでした。

確かに薬袋には

「空腹時」

としか書いてありません。

でも、この薬で言う「空腹時」は、

食前1時間、または食後2時間。

食べ物(厳密には高脂質食)と一緒に胃の中で混ざると、薬の吸収が落ちてしまうためです。

つまり、

「お腹が空いたら飲む薬」ではありません。

……これは分かりにくいですよね(笑)。

「空腹時」だけじゃ伝わらない。

「この薬は食事と一緒になると効き目が落ちてしまうんです。」
「食事の1時間前か、食後2時間以上たってから飲んでください。」
起きてすぐか、寝る前なら飲めそうですか?

「寝る前なら飲めそう。」

ほっ。)

残念ながら、この患者さんはヘルプ先の薬局だったので、その後どうなったかは分かりません。

でも、このままではまた同じことが起きるかもしれない。

そう思って、初回に服薬指導を担当した薬剤師にも今回のやり取りを共有しました。

「空腹時」という一言でも、人によって受け取り方は全然違う。

これは患者さんだけの問題ではなく、私たち医療者の伝え方も考えなければいけないんだな、と改めて感じました。

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この記事を書いた人

調剤薬局一筋の薬剤師。転職8回、すべて調剤薬局。
生活習慣の見直しを患者様と一緒に考えていくうちに栄養系資格に興味。
食生活アドバイザー2級取得。1級試験に向けて勉強中。
EMSジムでダイエットにも励んています。

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